さて登記も済み、土地の問題はなんとかカタが付きました。次はどんな家を建てるかです。一人所帯なので部屋は3つもあれば十分。年も年だし必然的に平屋ということになります。なんの変哲もない、ただ住むだけの小さな木造平屋なら一千万円台で建ってしまいそうです。ここで自分の財布と相談してみます。
日本のサラリーマンの平均生涯賃金は2.5億円だそうですが、 自分はとてもそこまで貰えてナイ。とはいうものの、1Kの安アパートに住み、車も持たずにつつましい (?) 独身生活を長年続けてきたおかげで、半分くらいは手つかずのまま残っています。
余談になりますが、自分はこれまでに2回ほど無職になりかけたことがあり、それが生来の貧乏性に拍車をかけてるものと思われます。
仮に90歳まで生きるとしてみると、それまで月8万のアパートを借りたとして3000万円掛かります。それならば同額で快適な家を建てて住んだほうが賢明です。その後のお財布事情をシミュレーションしてみると、一文無しになるのは、年金を予定額通り貰えれば100歳、年金なしなら80歳になるようです。現実的には間をとって90歳ってところでしょうか。その前に寿命が尽きてるはずですが、もししぶとく生きていたなら土地建物を売り払ってホームに入るとしましょう。
予算が3000万円となると、かなり余裕のある家を建てられます。といっても大部屋も部屋数も私にはまったく不要…そうだ、音楽室を作ろう、と考えました。数年前からグランドピアノを弾ける練習室をちょくちょく借りていたのですが、家にピアノがあったらなあと思うことしきり。しかも、東京に越して来てからは使用料が倍近くに跳ね上がり、とても気楽に利用できる状況ではありません。(高々1時間弾くために2000円以上出すくらいなら、豪華なランチを食べに行きます) 幸い当地は立地もよいため、弾かない時は安く貸し出せば小遣い稼ぎになる喜んで使ってくれる人もいることでしょう。
という思惑で家の中に音楽室を作ることを決めたのですが、最大の問題は防音です。接道以外の三方をアパートに囲まれているので、苦情が来たら一発でアウト。この時点で鉄筋コンクリート(RC)造一択となりました。しかしこんな地方都市でRCの一般住宅を作ってくれる建築会社は非常に少なく、ググっても1,2社しか出てきません。そこで以前からYouTube動画でRC住宅について熱く語られていたRCデザインスタジオの澤田氏にお願いすることにしました。
私にとってはテレビタレントと同格の人、しかも富山の会社とあってこんなド遠方のお仕事などまず引き受けてはもらえないだろうと半ばあきらめモードでしたが、無事(仮?)契約に漕ぎ付けることができ、これから相談しながら細部を詰めて行くことになります。