RCデザインスタジオ代表で一級建築士の澤田氏と新宿にある DAIKEN ショールームに行ってきました。ここには YKKap と TOTO のショールームも入っており、住宅設備のほとんどがこの一店舗で揃います。窓、床材、ドア、キッチン、バス、トイレをほぼ一日をかけて見て回りました。

普通の家では大きな窓が好まれるようですが、もともと日当たりの悪いウチの場合、窓はただのオブジェに過ぎません。いっそのこと無いほうが防音、断熱、防犯などあらゆる面で有利です。しかし、法律で窓面積は床面積の1/7以上と定められているそうで、窓のない家は作れません。最初の計画では防音のため細窓数枚に留めるつもりでしたが、このタイプの窓だと上の条件をクリアするには相当な数が必要になりそうです。さらに、換気用として開閉できる窓も付けなければなりません。(当初は全て固定窓にするつもりでした)  高所に大きめのスベリ窓を1,2枚付けて面積を稼ぎ、後は縦細の固定窓でなんとかならんか…と思ってます。このあたりについては建築士さんと後日相談です。

床材

幸い私はアレルギー体質ではないらしく、無垢材にこだわる理由はありません。ということで値段の安い集成材の床材で済ませます。

部屋ごとに基調色を変えて、それぞれ違った雰囲気を出そうと思っています。例えば、リビングは明るいホワイト系、寝室(書斎)は落ち着いた木色系、音楽室はホールをイメージさせるダーク系、工作室はコンクリートの灰色で、といった具合です。とりあえず展示されていたサンプルからそれっぽい色を選んでみましたが、壁色とのマッチングもあり、最終的な色決めはもう少し先になりそうです。

ドア

引き戸は開き戸に比べて値段がやや高くなりますが、開けたままにできるので行き来がしやすく、全館空調も生かせるというメリットがあります。 ただウチの場合、玄関ロビーにはお客様が出入りするため、ここに接するドアは防犯上、鍵付きの開き戸になります。また、工作室では臭いのきつい有機溶剤も扱うため、寝室との間は気密性の面からやはり開き戸となります。リビングと寝室の間は引き戸がよさそうです。

デザインは一番シンプルな形で即決でしたが、床材と同様、色の選択は難しい問題です。床の色に合わせるか、壁の色に合わせるか、どちらとも違う色にするか、大いに悩むところです。

貸音楽室として使うことを考えて、玄関ドアも飾りの少ないものにしました。あんまりいかつい入口だと客として入りにくいかな、と。(考えすぎ?) 防犯上の理由から玄関鍵を暗証番号式にすることも考えましたが、無人運営するならまだしも、現時点ではそこまでやる必要はなさそうです。

キッチン

建築士さんもL型キッチンはスペースの無駄だと思われていたようで、設計図面ではすでにI型になってました。お仕事柄か大変合理的なお考え方をされる方で、私も(一応技術屋のはしくれですので)共鳴するところが多く、話も通じ易くてとてもありがたいことです。

もっともあちらはプロですから話のレベルが全然違います。当方の勝手な要望と思い込みに辛抱強く付き合ってもらってます。

キッチン台は高さを指定できます。基本設定では女性向けの高さになっているので5cm高くしてもらいました。

システムキッチンは気を付けないとオプションの沼にはまります。食洗器などの大物からタオル掛けに至るまで全てオプション。レンジトップをガラスにする、引きだしを分割する、グリルを両面対応にする、蛇口に浄水器をつける、配色の変更等々、その一つ一つにウン万単位で上乗せされていきます。価格が安ければ問題ないのですが、ダイ〇ーで買えるようなものでもしれっと数千円してたりします。食洗器や後から何とかなりそうなもの(水切り網とか)を外したりして、何とか100万円を少し超える程度に収められた(かな?)と思います。

バス

バスとトイレは TOTO の担当分野です。ユニットバスには二つのシリーズがあり、車で例えると3ナンバーと5ナンバー。私にとっては一般向けモデルでも十分過ぎるクオリティです。

ウチのバスルームは1坪で、これに適合するユニットバスは幅160cmか幅165cmです。5万円しか違わないので広い方で決まり。浴室の扉は折戸、開き戸、引き戸から選択します。バスルームの戸としては私には引き戸が一番しっくりくるのですが、折戸と比べて9万円も高い...折戸の壊れ易さは今のアパートで実体験中(笑)なので、2万上乗せして開き戸にします。サッシの色はまっ白で少し安っぽさを感じます。別の色もありましたけどサッシの色を変えるだけで3万円って...(オイオイ)

近頃の浴槽は底面に段差の付いたものが主流のようです。小さな子供を入れるには(多分)便利なのでしょう。しかし半身浴すらナニソレ?の私にはどうみても不要。見た目にも窮屈そうなので従来のフラット底型にしました。

さてオプション選択です。手すり、小物置きから壁の色変えまで全て有料。オプションを一つ追加するごとに浴室の見栄えや利便性が上がっていく(ように見える)ので、気が付くとえらい額になってたりします。

結局のところ、各オプションはその利用価値と価格を天秤にかけて取捨選択することになるので、最初からオプション名の横に値段を表示しておいて欲しいところです。説明係のお姉さんに何度「このオプションを付けるといくら高くなるんです?」と聞いたかわかりません。「やわらかい床」とか「冷めない浴槽」とか、最初から付いている(私によっては明らかに不要な)オプションもあったりするので、パンフレットは良く見ておく必要があります。

トイレ

ウチは平屋ですがトイレは二か所につけます。一つは玄関脇でお客さん用、もう一つは浴室隣の自分用です。自分用のはウォシュレットさえ付いてれば安物で構わないのですが、お客さん用のは手洗い器を付けたり、ちょっと上ランクの便器にしたりと少し張り込みました。でも近づくとウイーンって持ちあがる便器蓋まではいらなかったかなあ。

この日はダイケンの防音ルーム、ダイキンの空調機器も見て来ましたが、長くなるので今回はこの辺で。